今のスマートフォンは電話機ではないと思います。たくさんのソーシャルゲームを手軽に渡り歩ける(走れる)ゲーム機といってもいいと思います。
スマホがゲーム機だと思う理由
もうすぐiPhoneの新型が発表されますが、今のiPhone XSやXRだって既にかなりのハイスペック端末です。そんなのゲームや動画編集以外の用途で買うんだったらマジで無駄なくらいのハイスペックです。また、Android陣営に行くと約10万円くらいするハイエンド機ばかりがコマーシャルでやっていて、GALAXY S10やXperia 1、AQUOS R3などのSnapdragon 855端末は化け物ぞろいです。
また今開催中のIFA2019で発表されたASUSのROG Phone IIはSnapdragon 855 Plusというゲーム特化のCPUを採用しています。こういうゲームに特化させたスマホを「ゲーミングスマホ」というのですが、そういう言葉があるということはもうスマホはゲーム機といってもいいでしょう。
スマホと同じようなゲームを出しているNintendo Switchですが、今言った通り「スマホと同じゲーム出すんじゃスマホでいいや」という意見が出るほどスマホはレベルが高いのです。スマホと同じ内容のSwitchゲームの良い点を挙げるとしたら、iOSと同じようにSwitch用に最適化されているためラグや動作不良などが少ない、ハイエンドスマホと比べたら端末代が安いといったところでしょうか。
端末代が安いといえばXiaomi系ゲーミングスマホのBlack Shark 2の廉価版で同じSnapdragon 855で、RAM 6GBのストレージ128GBに下げて5万切る(税抜)のもすごいですよね。あれは何言ってるのって思いました。Black Shark 2 Proも出るようですし価格競争が面白くなりそうです。
スマホが電話ではないと思う理由
ミドルレンジ以下のスマホはスマホじゃないけど電話だと思います(矛盾)(いやだってあんなストレスマッハでちょっとカメラ起動しただけで熱くなるホッカイロまじやばいってというか今のカメラの画質にCPUが追いついてないやん)。というわけで7万円以上くらいのハイエンドスマホについてです。
改めてハイエンドスマホは電話ではない理由
ハイエンドスマホなら皆さんもあれは電話じゃないと思ってくれるのではないでしょうか。確かに電話機能を有していてショートメールも送れます。キャリア表示のところには大手キャリアの名前がしっかりと書かれています。Androidスマホならキャリア名が端末に刻まれていることでしょう。でも今の時代のことを考えてみてください。電話、ショートメールを使いますか?もう皆LINEに持ってかれているでしょう。固定電話にかけますか?バイト先に電話入れるよりはLINE電話かトークで相談している所がある時代です。
電話関連で今固定電話がある家は減って、携帯に置き換えてしまっている人が多数です(ソース:総務省|令和元年版 情報通信白書|提供状況)。1人1台以上電話番号を持っている人も多いです。普及した理由は値段の低いミドルレンジスマホや格安SIM、大手キャリアの価格改定のおかげですがね。
でもそうじゃなくて、ハイエンドスマホ(特にiPh〇ne)を買う人のほとんどは若い人やそのメーカの信者(特にAp〇le)ですよね。そしてその用途はゲームでしょう。この意見に直接なデータはないですが、ゲームのユーザー数を年齢別にまとめたデータならありました(ソース:男女比,平均年齢,掛け持ち――ログデータから明かされるゲームアプリの姿。JOGA「オンラインゲーム・マーケティングセミナー」をレポート – 4Gamer.net)。iPhoneはハイエンド機しかないのでそのデータを見るとやはり低い年齢層が多くアクセスしています。
また格安SIMを使うことによって、そもそも電話機能を有していないSIMを購入することができ、スマホにさすことによって電話じゃないスマホが完成します。そういう選択もできるようになったハイエンドスマホはもはや電話機ではない気がします。
電話機能を別の端末に取られているのも理由
今はあまり流行っていないスマートウォッチですが、最近はSIMカードがさせたりeSIMで登録できたりして単独で電話したり返信したり音楽を流したりすることができます。腕時計型スマホですね。そう、別のデバイスに電話機能が奪われているのです。電話ができるのであればこういう形でもいいと思う方はいるのではないでしょうか。いつか携帯回線に接続可能なAirPodsに似た形のイヤホン型端末が出てもおかしくありませんよね。
AppleWatchなんかはiPhoneは必要ですが単独で電話、LINE、メール、Apple Music、SuicaなどのApple Payの支払い、時計などなんでもできてしまいます。iPhoneじゃなくてもよくなったらもう一人立ちできてしまいます。
カメラの性能が良すぎませんか?
なんですか3眼カメラって。もうよくわからないです。
とはいえ日本の携帯ではすでにカメラの性能に特化したものもありました。今はどのスマホでもコンデジくらいの写真はいつでも撮れてしまいます。共有やGPS機能付きで。もう電話機ではなくてカメラじゃありませんか。
電話は既にレガシーな技術である
今は5G回線の話題がありますね。でもここに電話の音質に関する話はありません。VoLTEは固定電話やPHSに対しては無意味ですし、対応端末でないといけないですし。5G回線の話では4Kでのテレビ電話などの話になってしまっています。つまり音声の会話はもうインターネット上でする方が良いといえるでしょう(そもそもVoLTEはインターネット回線ですし)。
そろそろ会員登録の時に入力する電話番号の欄がLINEのIDになる日も近いのではないでしょうか(さすがにないか)。
まとめ
いま各スマートフォン開発企業が争っているのは主に性能、画質、(スピーカーの)音質であり電話の品質ではありません。もう電話の時代は去ろうとし始めているのではないでしょうか。
これからの5Gの時代が楽しみです。
筆者:花ノひろみん
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